Loading...

Loading...

南郷アートプロジェクト2015|南郷Re-collection

barスマモリ★マスター対談

『barスマモリ』は、島守出身・在住の方をはじめ、島守や山本さんゆかりの人々が月替わりでマスターを務める1日限定バー。アフター企画として、マスターを務めていただいた感想やご自身の活動について語っていただく「マスター対談」を行っています。1月のマスターは、東京都大田区は蒲田育ちの森さん。「ふるさとプロデューサー育成支援事業」の研修生として、それまで縁もゆかりもなかった八戸でプチ移住を体験しました。5ヶ月の研修生活で、島守愛に目覚めた!?

“スナック和子”ママは東京の女(ひと)

山本:
当日は「5時半に来まーす」って言って、6時半に来たね、あなた。スタート時刻に。
高橋:
やっぱ東京の人は違うわぁ。
山本:
最後もいつのまにかサクッと帰ってるし。世知辛いわぁ…。そういう雰囲気を持ってこないで、八戸に!みんなもっとマジメなんだから!
森:
ふふふふ。
山本:
でも、マスターが森さんじゃないと来ないような顔ぶれが来てくれてたよね。シュッとしたビジネスマンとか。書き初めもちゃんとしてくれたし。
高橋:
南郷の人たちも来てくれたから、いつもの良さを残しつつ、新しい風が吹きましたね。
森:
barスマモリ、前から知ってて興味あるって人が多かったですよ。でもきっかけがなかったみたい。私がいなくなっても交流してくれればね。あと、あれ嬉しかったです。ヤグラみたいな。
山本:
“スナック和子”ね。あれは、「森ママが来ないね」って待ちながら作ったやつだよ!
森:
お花が描いてあって、嬉しかったなぁ。東京の友だちがフェイスブックを見て「楽しそうだね。合ってるんじゃない?」って。そうなのかなぁ?
山本:
完全にそうだよ。今回来てくれた人たちは森さんの5ヶ月の八戸滞在の集大成というか。こっちでどんなことしてたの?
森:
「ふるさとプロデューサー育成支援事業」ってやつです。全国で30ヶ所くらい受け入れ先があって、100人くらいの研修生が地域に滞在しながら勉強させてもらうんですね。ほとんどの人は「私ここ行きたいです!」って名乗りを上げてから面接を経て受け入れ先が決まるんですが、私の場合はもともと受け入れ先と知り合いだったので話が早くて。
山本:
なんで知り合ったの?
森:
2015年の4月に「東北オープンアカデミー」に参加したんですね。2泊3日で東北を見に行く地域おこしのスタディツアーみたいなもので、その時にひろの屋の代表の下苧坪(したうつぼ)さんと会ったんです。で、しばらくしたら「今度ふるさとプロデューサーっていうのをやるから来る?」って連絡もらって。ちょうど仕事辞めてなんにもしてなくて…。
馬場:
お仕事はもともと何を?
森:
旅行会社でウェブサイトを作ってました。社内の要望を聞いて制作会社と打ち合わせして、ディレクション業務みたいなことを。
馬場:
どのくらいやってたんですか?
森:
10年。若い子が多い職場だったから当時28歳の私がかなりのお局。
山本:
田舎は若者がいないから今からでも“若手”だよ!
高橋:
40代半ばの山本さんが若者ですからね。60代で中堅、80代ぐらいがまだまだ現役。
山本:
それにしても、すごいつながってるよね、たった2泊3日の縁で、次が5ヶ月滞在。それで、また島守に来るんだよね?
森:
今度は、東北オープンアカデミーで、ツアー企画をやります。主催してるNPOから「できるんじゃない?」って言われて。前回は参加者だったんですけど、呼んでくる側になりました。今回から、岩手・宮城・福島の3県に青森県が加わったので、島守をテーマにしたツアーを考えています。私の受け入れ先が岩手県洋野町と青森県八戸市の2つにまたがっていたのもあって、南部町とか五戸町とか、あっちこっち行ったんですけど、個人的に「いいな」と思ったのが島守だったんで…。
山本:
ここ、大きい文字で書いといたほうがいいんじゃない(笑)?
森:
最初は南郷で開催されたトレッキングイベントに参加したんですよね。単純に歩くことが好きなので、おもしろそうだなーって行ったんですけど、いいとこ見つけた!ってなった。
山本:
その後ちょくちょく島守に来てくれるようになって。「すまもり中世の田んぼクラブ」の勉強会も来てくれたよね。あと、barスマモリはバーベキューのときと前回と。勉強のためにって。
森:
なんの勉強にもならなかった(笑)。
山本:
むしろいとぅーの“マスターが料理しない”パターンを学習しちゃった(笑)。

月イチで島守、そして自由

馬場:
5ヶ月間のうち、島守率がけっこう高かった?
森:
5回かな。
高橋:
月イチペースですよね。八戸に住んでる人より来てるんじゃないかなぁ。
山本:
おもしろいって思う何かがあるんだろうね。沢代キュートンの忘年会にも来てくれたでしょ。キュートンとか田んぼクラブはおもしろい取り組みだし、あとは気候とか、環境とか、自然とか…。そういうことなんですか?
森:
何だろう?よく分からないけど、なんか好きで…。
馬場:
研修中、事業上の縛りはなかったんですか?地域はここまでとか、ここまでの成果を出しなさいとか。
森:
全然ないです。この事業って、ノウハウを学んで自分の地域に持って帰って、そこでプロデューサーになるのが目的。でもわたしはそういうの全くない。だって蒲田の何をプロデュースするの?私は蒲田育ちなので、とにかく田舎行きたくて来ちゃいました。こっちでは、あっちこっちに行って、いろんな人に会って、その中で自分のアンテナに引っかかるものをさらってきて何かかたちにする、みたいな仕事をしてます。ほかの人は特産品を使った新商品開発とか、観光資源を活かしたツアーを作るとか、ある程度やることが決まってる中で動いてる人が多かったと思うけど、私は自由すぎて…。
馬場:
ある意味、高度ですよね。
森:
そう!何してるのって聞かれても、もの作ってるわけじゃないし説明しづらくて。自由にやってごらん、プロデューサーってそういうもんでしょ?って。
馬場:
スパルタだ。でも結果、これからの企画にもつながりましたね。
山本:
前の仕事からも大きくは離れてないよね。自分で組み立てて、見せていかないといけないでしょ?
森:
このツアーもそうですけど、プロデューサーっていうよりコーディネーターだよなって思ってます。求められているものは。ゼロから作るというよりは、もともとあるものとあるものをつなげて組み立てていく、そういう役割が必要なのかなって、ここに住んでて思いました。
馬場:
山本さんもそうですけど、アーティストっていう特殊な立場だったり、森さんみたいに期間限定だったり、地域に入り込みすぎてない人のほうがコーディネーターはやりやすそうですよね。
山本:
ものは見えやすいと思う。先入観がないから、わりと自由にやれるっていうか。僕はより深く入り込む方向に行ってるから、これからやり方が変わってくんだと思うけどね。自由にやれるってのは、いいよね。難しいけど、楽しい。
森:
たしかにそうかもしれないですねー。
馬場:
八戸滞在で、特に印象に残った人とか出来事ってありますか?
森:
もう、多すぎて。誰とかって言えないぐらい、いろんなの見ちゃった。
山本:
でもね、これを越えたところで出会う人がまた、いいんだよ。これからもっと隠れたキーマンが出てくると思うよ。
森:
まだ出るんですか!?楽しみー。八戸はすごいですよね、なんか…。
山本:
みんなそう言うんですよ。
高橋:
ドヤ顔出ましたね(笑)。
山本:
でも来る人来る人、本当にみんな言うんだよ。この「まちぐみ」の写真とか見ただけで感動しちゃって。
馬場:
そういえば森さんは、まちぐみ組員?
森:
今入りました。
山本:
まちぐみラボに来てくれたことはあったんだけど、Tシャツ(まちぐみ組員のユニフォーム)がね、ふつうのカラーじゃ気に入らなかったみたいで、今、加入することになりました。新色のゴールドをお選びいただきまして。言っとくけどゴールドはインク代が高いんだから(笑)。
森:
これ来て東京を歩く勇気はないかな…いえ、歩きます!蒲田はもちろん、表参道とか青山とかを闊歩します!

ふるさとプロデューサー育成支援事業

全国各地の地域のプロデューサーのもとに弟子入りし、地域資源を活かした商品・サービス・ブランディングの手法と感性を磨くプログラム。
http://furusatoproducer.etic.or.jp/

東北オープンアカデミー

「新しい働き方」や「地方の未来」に関するアイデアとアクションを共有する、学びと実践の場。
http://open-academy.jp/

ひろの屋

岩手県九戸郡洋野町の水産卸会社。
http://hirono-ya.com/